サイコミュってなんだ
はじめまして。叡智です。
突然ですが
「サイコミュわかんねー!」
こう思ったことはないですか?
今回は機動戦士ガンダムを視聴した事のある人なら誰もが思うかもしれないこの謎について考えていきます
【サイコミュとは?】
簡単に言ってしまえば人間と機械を繋ぐトランシーバーです。ほら、簡単でしょ?
時は宇宙世紀0079、たびたび発見されてた"ニュータイプ"と呼ばれる電波野郎がどうやら特殊な脳波を飛ばしたり受信したりできる特別な人間だってわかった研究者たちは考えました。
「この脳波通信は兵器に使えるんじゃないか?」
世は大ミノフスキー粒子時代。電波で敵に誘導するミサイルがあらかたダメになってたので電波以外の通信手段であるニュータイプに食いついたわけですね。
かくしてニュータイプの研究が始まったわけですが当然ながらそこにはどうやって人間の脳波を機械に送受信するのかが大きな壁として立ちはだかります。
そもそも人間の脳波が電気信号だからといっても機械に用いられるそれより圧倒的に微弱な上にコンピュータ言語でもなんでもないしそりゃそうだ。
しかしまだ終わりません。ニュータイプ研究者たちはやがてある装置を作り上げました。それがニュータイプの脳波を受信・増幅しコンピュータ言語に置き換える夢のマシーン、サイコミュ(サイコ・コミュニケーター)です。
完成したサイコミュは期待通り脳波をコンピュータ言語に置き換え送受信するだけでなく電波通信より伝達速度が速かったりよく分からないおまけ機能がたくさん付いてる不思議マシーンでした。かくして念願のサイコミュ兵器開発が幕を開けることになったのです。
サイコミュの主な使い方は以下のように分けられます
なんで「それ以外」なんて選択肢があるんでしょうか。不思議ですね
1.オールレンジ砲台の誘導
おそらく1番有名であろうビットやファンネルをビュンビュン操作するアレ。ビットとファンネルの違いは核融合炉を積んでるか積んでないかしか無いのでここでは一纏めに"ビット"と呼称します
そしてややこしい事にその中にも更に有線式と無線式に分かれるので順番に話していきましょう
- 有線式
こいつはとにかく安定性が高い。だってケーブルを伸ばしてるからエネルギー炉を積む必要も無いし極論ニュータイプが使わなくてもなんとかなるし。でもケーブル切られたり付け根が壊れるとダメになっちゃう
- 無線式
みんな知ってるやつ
ケーブルがないから軌道が読まれにくくてすばしっこいのでめちゃめちゃ厄介。あと有線式よりいっぱい出しがちなのでめちゃめちゃ厄介。
ちなみに世の中には高速で三次元空間を移動する無数のビットを置きエイムで撃ち落としたりビームサーベルで叩き落とす人がいるらしい。怖いねぇ
2.機体のコントロール
機体の操作がめちゃめちゃ大変だったり自分の思い通りに機体をコントロールしたい機体が使いがちなやつ。
サイコガンダムみたいに身体中にメガ粒子砲がつきまくってて制御が大変だからサイコミュを使用してるやつとかジ・Oみたいに「思い通りに動かせるMS」を作ろうとしてバイオセンサーっていうサイコミュ亜種みたいなのをつけてるやつがいる。
ちなみにユニコーンはめちゃめちゃちっこいサイコミュが埋め込まれたサイコフレームという素材を全身に使ってる全身サイコ野郎だからジ・Oみたいなことができる。
3.それ以外
冷凍保存された大量のサイキッカーで全人類を幼児退行させようとしたりサイコフレームの出す力場でコロニーレーザーを受け止めたり念力みたいな謎パワーで大質量のガスタンクを動かしたり色々やらかしている。後半はほぼ福井晴敏のせい。ふざけんな
ちなみに福井がインタビューで「サイコフレーム(フェネクス)は天界から力を得ている」とか「ネオジオングはフルフロンタルが天界の知識で作ったからこの世には行き過ぎたオーパーツ」とかノリノリで言い始めて収集付かなくなってるのでここらへんをわかりやすく明確に解説できるガノタはおそらくいない。ふざけんな
【サイコミュ兵装・技術の発展と遷移】
さっきからちょこちょこ出てきてるのもあるけどね
- グリプス戦役時代
機体制御にバイオセンサーを用いたZガンダムとジ・O、特に前者はクソつよニュータイプであるカミーユの搭乗によりビームを弾くフィールドを形成したり死者の魂を力に変えたりとめちゃくちゃな現象をいくつも引き起こした。
ただ技術的観点から見るとこれらの中でもMSサイズまで小型化したサイコミュによるオールレンジ攻撃を実現したキュベレイの登場は革新的で、ファンネルを攻撃の主軸に据える本機は後のサイコミュ搭載機にとって一つの指標となったとも言える。
- 第一次ネオ・ジオン抗争時代
なんだこいつら!!?
この時代になるとサイコミュ兵装やらバイオセンサーやらを搭載したMSがバンバン出てくる。しかもそいつらは大抵ジェネレーター直結のメガ粒子砲を装備しているので末期になるとちっこいサイコガンダムみたいな奴らがウジャウジャいる地獄のような光景が繰り広げられた。エクバかよ
特に準サイコミュ兵装であるインコムの技術ノウハウとインコムを装備したガンダムMark-Ⅴがムラサメ研からの亡命者によりもたらされ、パイロットがオールドタイプでも擬似的なオールレンジ攻撃を可能とするドーベン・ウルフが複数機生産された。第一次ネオ・ジオン抗争末期はこれらを大量に開発していたネオ・ジオン側で内紛が起こり超兵器と超兵器がぶつかり合うとんでもない事態が起きていた。
バンザァァァァァァァァァァイ!!!!
なんの光!?
ほんとだよ
ちなみにマシュマーのザクⅲ改にはバイオセンサーが付いてます。また君か…
- 第二次ネオ・ジオン抗争(シャアの反乱)
より強力に、より大型にとMSが恐竜的進化を遂げた第一次ネオ・ジオン抗争時代と打って変わり、主兵装として大量に装備されていたファンネルの扱いは6基程度を装備しMS自体の戦闘を補助する副兵装へと立ち位置を移した。主にヤクト・ドーガなどが良い例だろう。
作中登場したヤクト・ドーガニ機
これにはどうしても大型になりがちであった通常のサイコミュの代わりに"サイコミュの基本機能を持った金属粒子並の大きさのコンピューターチップをMSのフレームに内蔵した"サイコ・フレームを搭載した事によりサイコミュの占めるスペースが少なくなりMS単体としての性能を向上させる事が可能となったという背景が存在している。
そのためこの時期に登場したMSの大半は先祖返りしたかのような基礎に立ち返り副兵装など細かな機能を充実させた堅実なデザインが多く見られる。
だが奴は弾けた
地球に落下する小惑星をたった20mちょっとの機動兵器で押し返してしまったとさ。は?
アクシズの地球落下を阻止せんとするアムロと連邦・ネオジオン両軍の兵士、ひいては人類全体の想い(感応波)がνガンダムとサザビーのサイコフレームに集中しすぎた結果オーバーロードが発生し虹色の光とともにアクシズを押し返すまでの力を発揮した。
ちなみにこの後サイコフレームはこれらのイカれた機能が発覚したことで表向きの開発が中止されたが、目先の利益を連邦くんが諦める筈もなく裏でコソコソと開発を続行。ガンダムUCやその先の物語へと続いていくことになる。
ーあとがきー
いかがだったでしょうか。今回初めてブログという形で文章を書いてみたので単純に拙い点であったり最後の方になるにつれてただのガチ解説みたいになっていったり敬体と常体が途中から入れ替わったりしてますがそこは許してください。
ちなみになぜガンダムUC以降について触れなかったかというと福井晴敏のニュータイプとサイコフレームに関する考え方が嫌いすぎて公平性のある文章が書けなくなる恐れがあるからです。
暇ならまた書くかも。それでは